三重県津市の眼科 森眼科【白内障・緑内障・結膜炎・網膜剥離・ものもらい・ドライアイ・眼精疲労・コンタクトレンズ他】
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目の病気


■ 緑内障

現在の高齢化社会において緑内障は中途失明原因の第一位を占めており、最近の調査によると、40歳以上の5.8%前後が罹患し、適切に治療されなければ失明に至る重篤な視機能障害をもたらす疾患であります。しかし緑内障があるにもかかわらず、これに気付かずに過ごしている人が大勢いることも判明しました。

最近の緑内障の診断と治療の進歩は目覚しく、以前のような「緑内障=失明」という概念は古くなりつつあります。現代医学を駆使しても失明から救えない極めて難治性の緑内障が存在することも事実ですが、一般に、早期発見・早期治療によって大部分の患者様は失明を避けることができる病気であります。
実際の診察は、矯正視力検査・細隙灯顕微鏡検査・精密眼底検査・精密眼圧検査・精密視野検査・光干渉断層撮影装置(OCT)等の結果を参考に治療方針を決定します。

治療は、眼圧値・視神経乳頭陥凹の程度・視野障害の程度などを総合的に判断して、一般的には点眼薬1剤から始め、コントロール不十分な場合は、さらに点眼薬の増量→内服薬の併用もしくはレーザー治療→手術療法と進められます。
ただ、最近は点眼薬も様々な種類のものが出て来ており、大部分の方は点眼薬1剤から3剤の併用でコントロールできるようになりました。
40歳以上の方や緑内障がご心配な方(家族歴に緑内障のある方は特に)は、一度眼科受診をお勧めします。

■ 糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、我が国では成人の失明原因の第二位となっています。

網膜は眼底にある薄い神経の膜で、ものを見るために重要な役割をしています。網膜には光や色を感じる神経細胞が敷きつめられ、無数の細かい血管が張り巡らされています。血糖が高い状態が長く続くと、網膜の細い血管は少しずつ損傷を受け、変形したりつまったりします。血管がつまると網膜のすみずみまで酸素が行き渡らなくなり、網膜が酸欠状態に陥り、その結果として新しい血管(新生血管)を生じて酸素不足を補おうとします。新生血管はもろいために容易に出血を起こします。また、出血すると網膜に増殖組織ができ、これが原因で網膜剥離を起こすことがあります。糖尿病網膜症は、糖尿病になってから数年から10年以上経過して発症するといわれていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあり、まだ見えるから大丈夫という自己判断は危険です。糖尿病の人は目の症状がなくても定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けるようにしましょう。

● 糖尿病網膜症の分類 

 糖尿病網膜症は、進行の程度により大きく三段階に分類されます。
(1) 単純糖尿病網膜症
初期の糖尿病網膜症です。最初に出現する異常は、細い血管の壁が盛り上がってできる血管瘤(毛細血管瘤)や、小さな出血(点状・斑状出血)です。蛋白質や脂肪が血管から漏れ出て網膜にシミ(硬性白斑)を形成することもあります。これらは血糖値のコントロールが良くなれば改善することもあります。この時期には自覚症状はほとんどありません。詳しい網膜の状態を調べるため眼底の血管造影(蛍光眼底造影検査)を行うこともあります。
(2) 前増殖糖尿病網膜症
単純網膜症より、一歩進行した状態です。細い網膜血管が広い範囲で閉塞すると、網膜に十分な酸素が行き渡らなくなり、足りなくなった酸素を供給するために新しい血管(新生血管)を作り出す準備を始めます。この時期になるとかすみなどの症状を自覚することが多いのですが、全く自覚症状がないこともあります。最近では前増殖糖尿病網膜症の段階で、網膜光凝固術を行うことが多くなりました。
(3) 増殖糖尿病網膜症
進行した糖尿病網膜症で重症な段階です。新生血管が網膜や硝子体に向かって伸びてきます。新生血管の壁が破れると、硝子体に出血することがあります。硝子体は眼球の中の大部分を占める透明な組織です。ここに出血が起こると、視野に黒い影やゴミの様なものが見える飛蚊症と呼ばれる症状を自覚したり、出血量が多いと急な視力低下を自覚したりします。また、増殖組織といわれる線維性の膜が出現し、これが網膜を引っ張って網膜剥離(牽引性網膜剥離)を起こすことがあります。この段階の治療には、手術を必要とすることが多くなりますが、手術がうまくいっても日常生活に必要な視力の回復が得られないこともあります。この時期になると血糖の状態にかかわらず、網膜症は進行してゆきます。
※特に年齢が若いほど進行は早く、注意が必要です。

● 糖尿病黄斑症
黄斑は網膜の中心にあり、ものを見るために最も重要な部分です。黄斑付近に毛細血管瘤などが多発したり血液成分が染み出たりするなどの理由により、黄斑にむくみを生じた状態が糖尿病黄斑症です。単純網膜症の段階でも起こることがあり視力が低下してしまいます。最近では糖尿病黄斑症に対して、抗VEGF薬による治療が広く行われるようになっております。

● 糖尿病網膜症の治療

(1) 網膜光凝固術
網膜光凝固術にはレーザーが用いられ、通常は通院で行います。網膜光凝固術は主に網膜の酸素不足を解消し、新生血管の発生を予防したり、すでに出現してしまった新生血管を減らしたりすることを目的として行います。光凝固は正常な網膜の一部を犠牲にしますが、全ての網膜が共倒れになるのを防ぐためにはやむを得ません。この治療で誤解を生みやすいのは、今以上の網膜症の悪化を防ぐための治療であって、決して元の状態に戻すための治療ではないということです。まれに網膜全体のむくみが軽くなるといったような理由で視力が上がることもありますが、多くの場合、治療後の視力は不変かむしろ低下します。網膜症の進行具合によって、レーザーの照射数や照射範囲が異なります。網膜光凝固術は早い時期であればかなり有効で、将来の失明予防のために大切な治療です。
(2) 硝子体手術
レーザー治療で網膜症の進行を予防できなかった場合や、すでに網膜症が進行して網膜剥離や硝子体出血が起こった場合に対して行われる治療です。眼球に穴をあけて細い手術器具を挿入し、目の中の出血や増殖組織を取り除いたり、剥離した網膜を元に戻したりするものです。顕微鏡下での細かい操作を要し、眼科領域では高度なレベルの手術となります。

■ 白内障

人の目の中で、カメラのレンズにあたる部分を水晶体と呼びますが、この水晶体が濁ってくる病気を白内障といいます。昔から俗に「しろそこひ」と呼ばれている病気です。進行すると手術が必要になりますが、手術技術の進歩により現在では良好な視力が回復できるようになりました。
原因として最も多いのが加齢によるもので、一般に加齢性白内障と呼ばれています。早い人では40歳代から始まり、80歳代では詳しく検査を行えば大部分の人で白内障が発見されます。その他の原因として、外傷によるもの・先天的なもの・薬剤の副作用によるもの・そして他の目の病気に続いて起こるものなどが挙げられます。
水晶体が濁り始めると、かすんだり、物が二重に見えたり、まぶしく見えるなどの症状が出現します。進行すれば視力が低下してきます。

白内障のごく初期では進行を遅らせるために点眼薬を使用しますが、進行した白内障に対しては濁った水晶体を手術で取り除き、眼内レンズを埋め込む方法が一般的に行われます。「視力がどのくらいになったら手術を受けるべきですか?」という質問をよく受けますが、その時期は患者様個々で様々です。患者様のライフスタイルにあわせて、かなり良好な視力を必要とする職業の方(例:運転手・設計士等)は、仕事上支障があれば、例え1.0 の視力でも手術する場合もあります。ただ、高齢の方で普段の生活にあまり不自由を感じておられない場合は、ご本人がどうしても手術を望まれない時はあえて手術せずに経過を診る場合もあります。当院では、患者様や御家族とよく相談してその時期を決めております。
ただ、私の方から手術を勧める場合もあります。それは、医学上、水晶体の混濁があると他の眼疾患の治療が困難な場合や、進行した白内障が原因で他の眼疾患(水晶体起因性緑内障や膨化白内障による緑内障など)を引き起こしてくる場合などは、どうしても白内障手術を受けて頂かなければなりません。この場合も患者様と家族の方にはよくご説明した上で納得して受けて頂けるようにしております。

高齢化社会が進む現在、白内障は目の病気の中で最もありふれたもののひとつとなりました。白内障手術は年々進歩しており、安全な手術となったばかりでなく、以前にも増して早期の視力回復・社会復帰が可能となりました。目のかすみや視力が落ちたと感じる方は、気軽に受診してみてください。

■ 網膜剥離

網膜は物を見るための神経の膜です。光があたるとそれを電気信号に変えて、視神経を介して脳に刺激を伝えます。視細胞と色素上皮細胞の間で網膜が剥がれる状態を網膜剥離(もうまくはくり)といいます。網膜剥離がおこると、その部分の視細胞は色素上皮細胞から栄養をうけることができなくなり、機能が著しく低下します。視細胞そのものにはもとに戻る再生力があるので、網膜が短期間でもとどおりに復位すれば機能が戻ります。しかし時間がたてばたつほど、正常に回復するのは難しくなってしまいます。

網膜剥離には、大きく分けて裂孔原性網膜剥離と続発性網膜剥離があります。
大部分は前者で、そのほとんどが手術による治療が必要です。ただ、裂孔原性網膜剥離の前段階の網膜裂孔や網膜円孔の状態で発見できれば、レーザー光線による網膜光凝固術のみで、治療することができ観血的手術が不要の場合も多々あります。
レーザー光線による網膜光凝固術は、ほとんど痛みもなく外来で行えますので、患者様にとっては非常に負担の少ない治療法といえます。この方法で治療する為には、網膜に孔(あな)があいて網膜が剥離するまでの間に診察を受け、きちんと診断する必要があります。初期症状としては、飛蚊症や光視症(物や光が飛んで見える)などがありますので、この様な症状を自覚されましたら、出来るだけ早く眼科を受診されることをお勧めします。

■ コンタクトレンズについて



●コンタクトレンズ装用上の注意点について
日本眼科医会による眼障害調査の結果によりますと、対象49473名中眼障害を認めた患者数は2472名でした。以下に主な項目を抜粋し掲載します。

<症状>
様々な角膜病変(約60%)、結膜病変(約32%)
<角膜病変>
点状表層角膜症、角膜潰瘍・角膜浸潤、角膜上皮びらん、角膜血管新生、角膜内皮細胞減少、角膜浮腫など
<結膜病変>
毛様充血、巨大乳頭結膜炎、アレルギー性結膜炎、乾性角結膜炎など
<CL自体>
汚れ、材質劣化、キズ、破損、変形など
<処方・説明>
定期検査不適、不適切な処方、不適切な説明・指導など
以上がアンケートの結果でした。

上記の結果を踏まえ、コンタクトレンズ(以下CLと略)を安全に使用していただきCL障害を未然に防ぐにはどのような点に留意すべきかをまとめてみました。

<処方>
きちんと眼に合ったレンズが処方されているか(レンズの材質・デザイン・ベースカーブ・サイズ・交換のサイクルなど
<装用指導>
装脱の仕方(手指の清潔を含 む)、装用時間(個々の眼の状態様々)、ケアーの方法(擦り洗いや洗浄法・保存液の適合性、レンズケースの洗浄・交換など)、井戸水や溜めた水は絶対に使用しない(レンズによっては水道水も不可)、装用方法(寝るときは必ずはずす様指導されていれば絶対に守るなど)・使用期限の厳守
<定期検診>
自覚症状がなくても初期の病変が見つかることや、レンズの汚れから日々のレンズケアーの問題が指摘できることや、レンズのフィッティングの不良(長く装用しないと分からない場合がある)や視力の変動があればレンズの種類やパワーを変更するなど得られる情報は多々あります。
<定期外受診>
毎日レンズを装脱する時に、眼を注意深く観察する習慣をつけるようにして、「眼が痛い」、「眼が赤い」、「眼脂が出る」、「黒目(角膜)に白い点がある」、「レンズがよくずれる」、「きちんとケアーしているがレンズが曇って見えにくい」、「汚れが取れていない」、「いつもより見えにくい」などの症状や所見があれば必ず早めに眼科医の診察を受けてください。
コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類されており、間違った装用や使い方をすると、角膜潰瘍や角膜内皮障害等、高度の視力障害を招くような眼疾患を引き起こすこともあります。その為に、我々眼科専門医は患者様一人一人にあったコンタクトレンズの種類・規格・パワー・デザイン等を選び最適なレンズを処方致します。しかしそれだけでは十分とは言えず、患者様の日常の取り扱いやレンズケアが非常に重要でありますので、当院では装用と使用法をきちっとできるまで丁寧に指導し、安全で快適なコンタクトレンズライフを送って頂ける様サポートさせていただいております。
あなたに最適なコンタクトレンズをお選びしますので、ぜひ御来院下さい。


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